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モンブランマイスターシュトュック146を手に入れてしまった話

もう万年筆は要らないと思っていましたが、親戚から146をいただきました。
2段エボ芯らしいです。
1982年購入で、しばらく引き出しの下に忘れられて転がっていたという代物。

正直、使うまでは半信半疑でしたが、30年以上前のものにしては十分綺麗でした。
ペン先に少し擦り傷はありますが、気になるほどではありません。インク漏れもなし。

書き味も最初から非常に滑らかで、癖がありません。太さは外国産表記のEFで、普段使いするにはちょうど良い太さです。
意外と、国産換算F字の金ペンは手放してしまって所持していないので、いいタイミングでした。

あれこれ、評価の高い万年筆なので、どんな書き味なのか楽しみでしたが、特徴のある書き味ではなく、
全てにおいて平均が高く「手堅い」感じです。タッチは柔らかいです。
なるほど、確かにこれを買っておけば、間違いはない書き味。手に吸い付くというのも分かる気がします。

手に持った感覚に、覚えがあるので、手持ちの万年筆と比べてみると、全長も、ニブの大きさも硬さもプロフィット21と瓜二つ。
種子島の鉄砲をすぐに高品質コピーしてしまい、ポルトガル人が地団駄を踏んだという逸話を思い出してしまいました。
このホワイトスターの目印がなければ、見間違うかもしれません。

この値段で買えたから買ったわけで、146を定価で買う勇気はありません。
実用のみで考えた場合、国産でいいのではないかなと個人的には思いました。
セーラーの書き味とベクトルはわずかに異なりますが、好みの問題で優劣はないように思います。
正直な話、書き味だけなら国産品の方が優れているのかもしれません。

長期的な物の価値として考えると、この値段で146を手に入れられたというのは満足しています。調整の必要も今のところありません。
今後使い込んで、どのように評価が変わるのか楽しみであります。

毎回言ってますが、これで最後の万年筆です。




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by suleymaniyejamy78 | 2016-09-15 07:07 | 万年筆 | Comments(0)